胎内記憶

神様が言ったの

3歳の男の子のお家に、予定日より少し早く女の子の赤ちゃんが生まれました。

お母さんはお腹の赤ちゃんに会いたくてたまらなかったそうです。

「早く会いたくて早く生まれたんだよね」そんなふうに、赤ちゃんに話しかけてふっと気付きました。

「お兄ちゃんは予定日より1週間以上も遅く生まれた。何でなんだろう」

~お腹の中が気持ち良くてそこにいる赤ちゃんがいると聞いたことがありますよ~とお伝えしました。

その日の夜、お母さんはお兄ちゃんが1人で遊んでいる時に声をかけました。

「ねえ、なんで遅く生まれてきたの?」

「神様がね。そこにいなさいって」

「えっ。神様?そんな単語今まで聞いたことがないなあ」

そのあと、何回聞いてもおもちゃの話をするだけで、続きのお話は聞けませんでした。

「お兄ちゃんは言葉の数も少なくて、コミュニケーションを取ることが大変なんです。
その子が神様って言いました。こんな言葉普段は言わないんです。知らないから。不思議なんです。神様が言ったことだと、私に知らせるためにこの言葉を使ったのだと思います。
神様とお話していたのなら、神様が私の所へ行きなさいと言ってくれたのかも知れませんね。」

~その時のお話を伺っているとお母さんはいろいろなことに気付いていきました。~

お兄ちゃんとコミュニケーション大変な時もあるけど、それは私の勉強のためだとしたら。それがお兄ちゃんの役割なのだと思うようにします。神様と決めてきているから、何かあると思うんです。
そう思っても、決めても、それでも、気持ちは大変ですよ。
でも、赤ちゃんが癒しなんです。抱いているだけで気持ちが伝わるようで。そして、お兄ちゃんが赤ちゃんを本当に可愛がってくれるので。兄妹はいいなって思えるんです。」

その後、お母さんは時々その事を思い出しながら、子育てを頑張っていました。
今日、そのお母さんが会いに来てくれました。
「聞いてください。私、占いなんてね。信じたことないんです。でも、カラー占いだったのでみてもらったんです。(色に興味あるから。)そしたら、お兄ちゃんがお母さんにとって勉強させてくれる子。
赤ちゃんは癒しの存在と言われて、あの日思った事と同じだと気付いたんです」
嬉しそうにお話してくれました。
「それで、今日ここへ来て話をして腑に落ちました。お兄ちゃんがいてくれることで、私は学んで成長していくのだと、お兄ちゃんが生まれて来てくれて本当に良かった,○○ちゃん(妹)が来てくれて本当に良かった」

お母さんはお話をしながら、笑顔がいっぱいになり温かい色に包まれているように感じました。
その笑顔は、私にとっての癒しになりました。

お兄ちゃんがお話してくれ短い言葉。

想像を働かせ意味を見つけた時、母子・家族のかかわり方が変わります。

ほんの少ししか変われなかったとしてもそれで良いのです。人生を振り返りゴールが大きく変わっていることを知る時がきっとあります。

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