胎内記憶

わが子の胎内記憶、聴けました!

「子供が3歳になったらお腹の中のことを話すらしいよ」「1度しか話さないらしいよ」
そんな噂を耳にしたのは、今から20年以上前の子供たちが2歳を過ぎた頃でした。

子宮の中、胎児だった時のことが分かるの?覚えているの?
そんなことがあるのかと疑問を持ちながらも、もし聞けたならどんなことを話すのだろうと期待と興味でわくわくしたのを覚えています。

そして、迎えた3歳の誕生日。
その翌日のことです。
双子の子供たちを一人づつ部屋に呼び、二人きりでお話をしました。

一人目
「あのね。狭いんだよ。だからけってたんだよ。ひろがるといいから」
~そうかあ。狭いよね。よくけって動いていたなあ~
二人目
「けられるんだよ。だからじっとしているとけられないと思ってじっとしていたんだ」
~そうだったね。君は胎動が本当に少なくてずっと心配していたから。そんな理由があったんだね~

双子は頭を下にして縦に並んで入っていました。
右側の赤ちゃんが「痛い」と声が出てしまうほど活発で元気に動くのに対して、左側の赤ちゃんはほとんど動きがありません。妊婦健診では異常がないため心配でも誰にも言えなかったことを思い出して聞いていました。

思春期になった頃のことです。双子の1人に話しかけたところ、もう1人が私をたしなめました。
「お母さん、そんな言い方したら嫌な気持ちになるよ」
私「そうかなあ。言い方悪かった?」
「そんなことも分からないの?私はわかるよ。私の方が長く一緒にいるからね。」
~はい。その通りです。~

2人は狭い子宮の中で、お互いが相手を意識しあい配慮しながら成長していたのです。
それは、生まれてからも変わることはありませんでした。
2人の成長の様子を振り返ると、様々な場面にそれを感じます。

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