生まれる前の記憶

私はトンだったけどお姉ちゃんはドンて押されたよ

6歳と4歳の女の子のママのお話です。

「男の子が欲しかったのに、2人とも女の子だった」とお話してくれました。
2人の子どもたちは可愛くて仕方ないのに、男の子のママ友に会うと羨ましい時があります。
そう思うご自分を責めていました。

ママは子育てのいろんなお話をしてくれましたが、話しながら思い出したのです。

下の子が、3歳のお誕生日の頃に話したことを。

「雲の上にいて〇〇(姉の名前)と一緒にママを選んだんだよ。私はトンだったけど〇〇はドンてされたんだよ」

急に話し始めたのでママは驚きました。

~誰にトンされたの?~

「白い服の人」
「そばにきて背中をこうやって」(両手で押すしぐさをしながら)

~どうして、〇〇はドンだったの?~

「行かないから。行かなきゃいけないのに。行きなさいって言われても行かないから」
「だから、ドンてされた」

ママは、赤ちゃんがママを選んで生まれてくると聞いたことがあります。
不思議に思いながらも、ちゃんと聞いてあげようと思いました。

「〇〇が行ったから、すぐに行こうと思ってたから、トンだった」
背中をトンされただけだと、少し得意そうな表情です。

下の子がお話してくれたのはそれだけでしたが、ママの心の中はいろんな想いでいっぱいになりました。

結婚してから、なかなか子宝に恵まれず不妊治療を開始したこと。
治療も結果が出なくて悩み、治療を中止したこと。
思いがけず自然妊娠することが出来て、喜びと不安の中過ごした妊娠期間。
「無事に生まれて来てね」と祈りながら「男の子がいい」と願い続けたこと。
不妊治療をしていた時は「どちらでもいい」と思っていたのに妊娠が判明したとたん、欲が出てしまったこと。
性別が分かった時に「女の子だった」と残念に思う気持ちがあったこと。

それを、雲の上から見ていたとしたら、私の所にやって来る勇気が出なかったかも知れない。
喜んでもらえるのかと心配だったかも知れない。

2人目はしばらくして授かりましたが、その時も性別が分かった時は「また男の子じゃなかった」と残念だったんです。
「でもトンで来てくれて良かった」ともお話してくれました。

2人はとっても仲良しで一緒によく遊ぶんです。
その姿を見ていると幸せになります。
2人は雲の上にいた時から仲良しだったのかも知れません。一緒にいたかったのですよね。

いつから、私の所にくることを決めていたんだろう。
迷ったかもしれないけれど、生まれて来てくれた。
白い服の人にドンとトンしてもらって良かったです。
白い服の人は神様だと思うことにします。

下の子がお話してくれたこと。
それを、ママはちゃんと聞いて分かろうとしてくれました。
子どもたちを理解し受け入れようとするママだから、2人はママを選んだのかも知れません。

子育てではママの思い通りになることばかりではありません。
むしろ、思い通りになることは少ないことでしょう。
子どもたちは、全身で全力で親にそれを教えてくれます。
子どもの思いに寄り添う時、親として育ててもらっているのですね。

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