ヒプノセラピー(催眠療法)とは?
1 催眠術との違い
皆さんは、催眠術をご覧になったことがあるかも知れませんね。
ですから、催眠と聞くと、
「あなたはもう動けない」と言われて体や指が固まったように動かなくなる。
「鳥になりました」と言われて、まるで羽があるかのように腕を動かしている。
そのような様子をみて、催眠をかけられると自分が分からなくなって相手の思うままに動いてしまうのではないかと心配になるかも知れません。
催眠術はショーとして、行われるものです。
催眠療法と催眠術とは言葉が似ていますが、全く異なるものです。
2 催眠状態とは
催眠状態とは、一日のうちに何度か経験しています。
朝、目覚めたばかりの布団の中や,電車やバスの中でボーっとしている時など、催眠状態なのです。
周りの状況も分かり、自分で判断することも出来る状態です。
3 催眠療法とは
心は、二つに分かれていると言われています。顕在意識と潜在意識です。
考えたり・判断したり・理解することができて意志の力の働く部分を、顕在意識。
感情や過去の記憶のなかにある出来事(感じたこと・思った事・解釈したこと)など感じる部分が潜在意識です。
(潜在意識の中でもさらに深い部分は、個人も時間も関係なく繋がっていると言われています)
感情は記憶を伴って保存されています。たとえ顕在意識が忘れたと思っていることでも、潜在意識には記憶されていることが分かっています。
嬉しい記憶・楽しい記憶・悲しい記憶・怖い記憶・辛い記憶
そして、その中には思い込みもあるかもしれません。
記憶の中にある解釈や意味付けが誤っていたり否定的な感情を伴ったものである時は、解釈や意味付けを修正していくことが、自己評価を高め、前向きな気持ちで毎日を過ごすうえで重要になります。
意識的に催眠状態を作る事で、潜在意識の中にある記憶(解釈・意味付け・感情)を見つめ、働きかけ、状況の改善や問題解決に役立てることが期待できます。
それが、ヒプノセラピー(催眠療法)です。