「寂しい気持ちが、突然湧き上がってくるんです。なぜなのか分からないんです。」
お会いした時そう話してくれた3歳の男の子のママは、待ち望んだ2人目のお子さんが授かり来月が出産予定日でした。
お腹に赤ちゃんが来てくれたと分かった時は本当に嬉しかったそうです。
ですが、嬉しいはずなのに
「理由もないのにさみしくなって。すぐ収まるのですが・・」
ママには思い当たることがありました。
「女の子が欲しかったんです。妊娠した時から女の子がいいってずっと思っていました。
知りたくて、夜寝る前にお腹の赤ちゃんとお話してみようかと。
布団に入ってからイメージしてみたんです。そしたら、男の子かなと思いました。」
妊娠中期に入り、性別は男の子と分かった時には「男の子より女の子が欲しかった」と思い声に出して話していたのです。
出産前に赤ちゃんの気持ちを知りたいと、おいでになりました。
私はリラックスの誘導と、赤ちゃんとの対話のお手伝いです。
軽く目を閉じリラックスを深め、イマジネーション(想像力)の力を使っていきます。
「天使と一緒に飛んでいる」そう感じたそうです。
「天使が右手側にいて、(私の右手を引っ張っている)空を飛んでいて、晴れていて。
(私たちは)空から降りてきました。
3人家族を(私たちは)見ていて、(天使は)ここに来たいなあと。
皆、仲良くて楽しそうで、幸せそうで、ここに来たいなあ。
ここなら可愛がってくれるなあ。と思っています。」
「(赤ちゃんからママへ)お腹の中に入ってみたら、女の子がいいとしか思ってくれなくてすごく悲しかった。
必要とされてなくて悲しかった。
ママに訴えていたんだけど、気付いてくれなくて寂しくて不安で。」
「赤ちゃんだんだん怒ってきてます。
私は悲しくなりました。赤ちゃんの気持ちを感じています。」
「(ママから赤ちゃんへ)ごめんね。イメージしたとき男の子と分かったんだけど。女の子がいいと思う気持ちがずっとあったから。それで、寂しかったんだね。」
「どんな子でも大丈夫だから。お腹の中で楽しく過ごしてと伝えたら、私の中のモヤモヤしていた不安がなくなりました。」
「抱っこしたイメージをしたら、私も赤ちゃんも幸せな気持ちです。」
「天使みたいな赤ちゃんが、アゴをひいて手を後ろに組んで。
可愛がってくれる?って。(私に聞いています)
性格の事心配しています。
ありのままを受け入れられてこなかったので、自信がないようです。
どんな性格でも楽しみにしているよ。楽しみにしているから安心してね。
アゴ上げてニコッと笑ってくれました。」
「(お腹の中は)あったかい、狭いけど苦しくなくて。幸せ。
包まれていて何の危険もないし。愛情に包まれている感じ。
(私たちの)声聞こえるかな?
早く遊ぼうと言われた。お兄ちゃんが楽しそう。外は楽しいのかなと。
お兄ちゃんがのぞいているとか、近くにいるかなとか、ぼんやりと分かります。」
「(赤ちゃんは)生まれたい時に生まれてくる。パパがいる時に生まれてこようと思っています。
生まれてきたら、あなたでいいよ・ありのままでいいよと言ってもらいたいそうです。
(ママは)それをしてあげようと思います。」
赤ちゃんは、仲良しな家族を選びました。
きっと、もっと仲良しの家族になれると信じて。
私たちは、ひとりひとり異なる個性を持って生まれてきます。
当たり前の様にも思いますが、少し考えると不思議ですよね。
何故、同じではないのでしょう。
同じほうが、お互いが理解しやすく分かりあえて、争いが無くなりそうです。
同じ事を考えて行動するならば生産性も効率も良さそうです。
同じことに強く、同じことに弱そうです。
異なることで、得られることはなんでしょう。
そこに、私たちが生まれてきた理由があるように思います。
その答えもひとりひとり異なるものなのでしょうね。
生まれてくる赤ちゃんの答えは何なのでしょう。
お母さんとは異なる個性を持った
「ありのままの、私が愛される体験をすること。」かもしれません。。