生まれる前の記憶

生まれる前に教えてくれた本当のママは笑顔だよ。

育児に悩んでいたママに、2人目の赤ちゃんからのメッセージです。

3歳の女の子のママのお話です。

ママは、大好きな人と結婚して赤ちゃんが生まれてくることを本当に楽しみにしていました。
しばらくして、妊娠。
待ち望んだ赤ちゃんです。
そして、無事出産。時間はかかりましたが夫、家族に見守られながら苦しいながらも頑張れたそうです。
赤ちゃんを、胸に抱いたときは命の不思議を感じました。

しかし、思い描いていた育児とは全く違う現実がありました。
赤ちゃんは泣いてばかり。おっぱいは張るのですが授乳で吸い付いてくれません。吸い付けるようになったら切れて痛みます。

赤ちゃんは昼も夜も抱いていないとぐずります。抱いていても泣きます。

皆が「赤ちゃんは可愛いね」と言うほど、そう思えない自分が嫌になります。

「私のようなお母さんで、赤ちゃんはかわいそう。」

そう、思ったママは「もう子供は生まない」そう決めたのです。

数年して、そのママにお会いしました。はち切れそうな笑顔のママは別人のようです。何故なら、ママの笑顔を見たのは初めてだったからです。腕に赤ちゃんを抱いていました。

「私、笑ってますよね。笑ってますよね」(うん、笑ってるよ。)

 

笑顔の理由。ママが話してくれたお話です。

上の子が3歳になった頃です。お風呂から上がって部屋に入ってきたら、急に指さして言うんです。「赤ちゃんがいるよ」って。どこにいるの?見えないよ。いないよって言ったら

「ほら、ここにいるよ」「テーブルの下にいるよ」「ほら、赤ちゃん笑っているよ。」

でも私には見えないんです。そして、嬉しそうに

「男の子の赤ちゃんだよ。隣にママがいて笑っているよ。」

その時は、不思議だなと思ったんですけど、忘れたんですよね。

しばらくして、妊娠していることが分かって。でも子供は1人と決めていたから、すごく悩みました。自信もないし。2人育てるなんて。それで生まないと決めました。

病院では用紙に<産まない>に印をつけたんですけど、先生が「ご主人が望んでいるのなら」と<産む>に丸をつけたんです。どうしようと思いました。でも、産むになっちゃったし。

悩みましたよ。私がお母さんでこの子は幸せなのかって。1人目大変だったし。妊娠中ずっとそう思っていました。

でも、生まれたら可愛いんですよ。可愛くて可愛くて泣いても、ハイハイ分かったよっていう感じで。なにをしても可愛いんです。

上の子も一緒にお手伝いしてくれるんですけど、上の子があやすと赤ちゃんすっごく笑うんです。上の子が好きみたいです。そしたら、上の子も可愛いって思えるようになって。

この子を産んで良かったです。こんなに楽しいと思わなかった。

あの時、この子が教えてくれたのかも知れない。

「僕が生まれてくるよ。生まれてきたらママは笑顔になるから、心配しなくて大丈夫だよ」と。

あの時、上の子が言っていた通りになったから。

 

不思議なお話です。ですが、ママは意味のある出来事だったと感じています。

育児不安と自信のなさから「私のようなお母さんはダメ」と、ご自分を責めていた日々。

ママの姿を、赤ちゃんはどこかで見ていたのでしょうか?

(一生懸命で責任感があり、子供のために自分の時間の全てを捧げているママ。笑う時間さえないほどに。ありったけの愛情を子供に使うから、自分への愛情が少なくなっているママ)

ママの愛情の深さや大きさを知っていたのですね。

赤ちゃんは本当のママの姿を思い出してもらいたかったのでしょう。

赤ちゃんは、愛情はキャッチボールと教えてくれました。笑顔の時間も分けてくれました。

「この子を生んで良かったです。」心から言える。

この言葉が、赤ちゃんがママにくれた一番のプレゼントです。

そして、ママから赤ちゃんへの一番のプレゼントになりました。

 

 

 

 

 

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