4歳の女の子のママから聞いたお話です。
少し前に赤ちゃんが生まれて女の子はお姉ちゃんになっていました。
赤ちゃんを可愛がる優しいお子さんだそうです。
ママは、お腹の中の事を話してくれる子がいることを知っていたので、
いつか聞いてみたいと思っていました。
赤ちゃんが生まれた今だとお話してくれるかも知れないと思ったそうです。
静かな部屋に二人っきり。
楽しく遊んだあとそっと聞いてみました。
~お腹の中はどんなだったの?~
すると、女の子は大きな声で
「生まれる時はね。痛いんだよ」
~痛いの?~
「ギューッとして何度もギューッとするんだよ」
「ギューッとすると痛いんだよ」
「生まれると痛いのはなくなる」
ママはそのお話を聞いて思わず、女の子を胸にギューッと抱きしめたそうです。
~ギューッと痛かったんだね。でも頑張って生まれて来てくれたんだね~
お産の痛みは、最近経験したばかりです。
痛みを覚えています。
「痛いのは私だけではなかった。赤ちゃんも痛いのだ」と。
そして、気付きました。
「1人だと思っていたけれど1人ではなかったのだ」と。
(今回のお産は家族の立ち合いはなく1人でのお産だと思っていたのです)
お産の進行時は、胎児心音を聞かせてもらう場面が何回もありました。
その度「赤ちゃんも頑張っていますよ」と助産師や看護師から励まされていたそうです。
ですが、繰り返しやって来る陣痛に心のゆとりがなくなり、そう考えることが出来なかったのです。
「一緒だったんだ。」
いろんな想いがこみ上げてきました。
痛みも、出会えた喜びも、抱きしめたぬくもりも、一緒に体験していたのです。
赤ちゃんは分かっていたのですね。
ママは、
これから待っている様々な体験も、「ずーと一緒です」と嬉しそうにお話してくれました。